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金相場は昔はとても安かったことをご存じでしょうか?

今の価格からは想像もできないほどに安かった時代がありました。
そう聞くと…

「金相場は何があれば上がるのだろ?」
「金相場が高騰する理由が知りたい!」

少しでも高いときに売りたい方は間違いなくこう思うはずです。
今回はそんな方に少しでも参考になるように金相場上昇の要因についてお話します。

※今後の金相場の動向を保証するものではございません。本記事の内容はあくまでも豆知識程度にとどめてください。

金相場への影響する大きな4つの要因はこれ!

先日の記事と少し内容が重複しますが、主な要因は下記の通りです。

・地政学的リスクの高まり
・世界的な低金利
・過度な円安進行
・インフレが心配されるとき

金の買取相場が動く要因の基本は【需要と供給のバランス】になりますが、そこに影響するわかりやすい要因がこの4つになります。
それぞれの要因についてちょっとだけ詳しく説明していきます。

地政学的リスクの高まり

地政学リスクとは世界各地で紛争やテロ、国家の財政をゆるがす大不況などが起こることを言います。

過去に地政学リスクが影響した出来事は下記のとおりです。

・1979年―旧ソ連のアフガニスタン侵攻
 国際的な政治不安が高まり、金相場が高騰。翌年の1980年にはイランとイラクの戦争も勃発、
 過去二番目の価格となる1gあたり6,945円の価格を付けました。
 しかし、その4か月後には3,000円以上の下落となる1が足り3,645円という記録があります。
 その後さらにアメリカン好景気が続きドルの価値が上昇し金の売りが続き、金相場低迷が10年以上続きました。
 1989年には現在も更新されていない1グラム当たり865円という最低価格をつけました。

・2001年―アメリカ同時多発テロ
 ITバブルの崩壊も相まって、政治的緊張が大きく高まり金相場が上昇。
 2003年のイラク戦争も地政学リスクにさらに拍車をかけます。

・2008年―リーマンショック
 ドルに対する信用が急落し、つられて金相場も一時的に下落するも、金融緩和政策により金利低下、物価上昇につられ金相場も回復へ。

・2020年―新型コロナのパンデミック宣言
 コロナ禍が始まり、感染リスクに伴う経済への影響、企業の破綻が連鎖し株価が暴落、
 株価が回復する際につられて金相場が上昇し最高値を更新。

・2022年―ロシアのウクライナ信仰
 ロシアによる様々な制限により世界経済へ大きな影響を及ぼしました。
 さらに米ドル決済禁止や資産凍結の制裁を受けたロシアにより金の買い増し、
 そのほかの国々の中央銀行の金買い増しにより相場上昇に大きく影響しました。

・2023年―イスラエルとハマスの対立
 近隣の中東産油国への飛び火を懸念し、原油価格とともに金相場がさらに上昇。
 近々に地上戦もとの情報も相まって金相場最高値を更新。
 
このように紛争やテロが起こったり、不況が懸念されると会社の倒産や国の財政破綻が想起され、
それに伴い株式や金融商品が売られ、そのお金で換金性が高い【金】が買われ金相場が上昇する流れになります。

世界的な低金利と過度な円安進行

地政学リスクでも触れたコロナ禍からの回復のため、世界各国で金融緩和政策が実施され、
それに伴い世界的な低金利状態が続きました。
本来であれば銀行に預金をしていると利子で増える資産ですが、低金利ではさほど利子がつかない。
そのために金への投資が注目され相場上昇につながっています。

また、2013年に実施された「アベノミクス」による金融緩和政策が円安に拍車をかけ、
今日に至るまで根本的な円安解消ができずに日本での金相場を押し上げる形になっています。

インフレが心配されるとき

インフレとは物の価値が上昇し、現金の価値が下がる現象をさします。
物の価値の上昇が予想されるという事は現金を金に換えておけば、資産を守れることにつながります。

実際に物価はどんどん上昇しているため、今後もインフレの懸念が続くと予測され、
多くの人が金を求め需要が増していることでしょう。

まとめ

金相場が上昇する要因について説明してきましたが、単一の出来事が相場に大きく影響するという事はありません。
一つの事柄がほかの要因へ影響し、その要因がさらに別の要因へ影響していきます。
この流れが大きくなったタイミングで金の相場は大きく上昇していきます。

いずれの場合にも共通して言えること、それは金の相場上昇には決してうれしい出来事がきっかけになっていないという事です。
金の相場が上がるという事は次のことが予想できます。

・どこかで紛争が始まったのか?
・どこかで大規模なテロが起きたのか?
・どこかで大企業が破綻しそうなのか?
・どこかの国で大不況が起ころうとしているのか?

この「どこか」がいつ日本になるのかは誰にもわかりません。
金相場が上がり続けている今、もう少し上がるのでは?そんな期待をする方も多いことでしょう。
しかし、金相場上昇の要因となる出来事が自分の身近で起こったらそれどころではありません。

金相場が過去最高を更新し続けている今がまさに金の売り時といえます。
買取専門店SAMURAIでは皆様に喜んでいただけるよう、金の買取にも力を入れておりますので、
ご自宅に寝むっている金がありましたらまずは遠慮なくご相談いただければと思います。

グラフ引用元 - 三菱マテリアル GOLDPARK - https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan